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専門用語百科リスト:役物・山留

修理隊

用語収録一覧

役物
「役物」とは、水道設備や水利施設において、特定の機能や目的を果たすために設置される施設や装置を指します。これらの役物は、水の供給や流れ、管理を向上させるために設計され、異なる状況や要件に対応するために多岐にわたるものが存在します。以下に、水道における代表的な役物について詳しく説明します。

1. 調整弁
・概要: 調整弁は、水圧を調整して一定に保つ役目を果たす装置です。水道システム内の圧力変動を制御し、流れを安定させます。
●種類
・圧力調整弁: 水道管内の水圧を一定に維持するために使用されます。
・流量調整弁: 一定の流量を確保するために使用され、特に大規模な水供給システムで重要です。

2. 逆止弁
・概要: 逆止弁は、水の逆流を防ぎ、一方向の流れを制限するための弁です。主に逆流防止の安全性を確保します。
●種類
・チェックバルブ: 流体が一方向にのみ流れるように制御する弁。
・バタフライチェックバルブ: バタフライバルブの形状を持ち、逆流を防ぎます。

3. 消火栓
・概要: 消火栓は、火災時に消防車が水を供給するために使用される設備で、公共の安全に寄与します。
●構造
・地上型消火栓: 地上に設置され、非常時に取水口として使用されます。
・地下型消火栓: 地下に埋設されており、非常時に地上から取り出して使用します。

4. 流量計
・概要: 流量計は、水がどれだけの量で供給されているかを測定するための装置で、水の使用状況をモニタリングするのに役立ちます。
●種類
・渦流計: 流体中の渦流の発生によって流量を計測する装置。
・電磁流量計: 導電性の液体中での電磁場の変化によって流量を計測する。

5. ポンプ
・概要: ポンプは水を汲み上げ、配水システム内での圧送や供給を担当する装置で、水道設備において欠かせない役割を果たします。
●種類
・遠心ポンプ: 水を回転部によって遠心力で吸い上げ、圧送するポンプ。
・軸流ポンプ: 流体を軸方向に吸い上げ、軸方向に排出するポンプ。

6. 貯水槽
・概要: 貯水槽は、一定の水量を蓄え、需要が増えた際に供給することで、水の一時的な保存と調整を行います。
●種類
・地下式貯水槽: 地下に設置され、地上からは見えない形状を持つ。
・屋上式貯水槽: 建物の屋上に設置され、水道供給の安定性を確保する。

7. 配水管
・概要: 配水管は、水を供給するために使用される管で、地域全体や建物内の水道網を構築します。
●材質
・鋼管: 耐久性があり、大規模な供給システムで使用されます。
・プラスチック管: 軽量で取り扱いが容易で、施工が迅速なため一般的に使用されます。

8. 水道弁
・概要: 水道弁は、水の流れを開閉または調整するための弁で、特定の場所や設備に水供給を制御します。
●種類
・ゲートバルブ: 流体の通過を完全に遮断することが可能な弁。
・ボールバルブ: 回転するボール状の弁体によって流体の通過を制御する。

これらの役物は、水道システムが効率的かつ安全に機能するために不可欠です。水の供給、流れ、調整、保守など、それぞれの要素において異なる役割を果たしており、適切な設計と保守が重要です。地域の水道インフラや建物内の設備に適した役物が選定・管理されることで、持続可能な水道システムの構築が実現されます。



山留
「山留(さんどめ)」は、水道工事や水利施設において用いられる重要な構造物の一つです。山留は、水源地や河川から取水する際に、水を堰き止めて集め、さらに流れる水を制御するための施設です。以下に、山留に関する詳細な情報を提供します。

●山留の概要
1. 機能と目的
・水の集約: 山留は水源地や河川から水を集約し、一定の容量を確保します。これにより、安定した水供給を実現します。
・流量制御: 山留は水の流れを制御し、必要なときに水を取り込むか、放流するかを調整します。これにより、需要に応じた柔軟な運用が可能です。

2. 構造と種類
・ダム式山留: 山留ダムは、水を堰き止めるために堰堤(ダム)を備えた構造です。堰堤の高さや形状はプロジェクトの規模に応じて異なります。
・堰・階段式山留: 複数の堰や階段状の構造を備え、段階的に水を取り込む形状です。水の勾配を利用して流れる水を制御します。

3. 堰堤の機能
・取水槽: 堰堤には水を取り込む機能があり、取水槽が水を蓄えます。取水槽の設計は、需要に応じた水量を確保できるように工夫されています。
・放流設備: 過剰な水を安全に放流するための設備が組み込まれています。これにより、堰堤が過負荷になることなく安全に運用できます。

4. 材料と構築
・コンクリート構造: 大規模な山留やダム式山留は通常、コンクリート構造が採用されます。これは強度や耐久性が求められるためです。
・土砂構造: 小規模な山留や簡易なものは、土砂や石などで構築されることがあります。地域の地質条件やコストを考慮して選択されます。

5. メンテナンスと安全性
・点検と保守: 定期的な点検や保守作業が必要です。堰堤や放流設備の機能を確認し、構造物の安全性を保つために注意が払われます。
・安全基準: 山留は地域の安全基準に準拠して設計・構築されます。地震や異常洪水などの状況に対する安全対策が重視されます。

6. 利点
・水源管理: 山留は水源地の管理を可能にし、需要に応じた水供給を確保します。
・灌漑: 農業や緑地の灌漑に利用され、地域の農業活動を支えます。
・発電: ダム式山留は水力発電にも利用され、再生可能エネルギーの供給源となります。

7. 課題と課題解決
・生態系への影響: 大規模な山留やダムは周辺の生態系に影響を与えることがあり、持続可能な設計と配慮が求められます。
・地元コミュニティへの影響: 水源地や河川の管理が地元のコミュニティに与える影響に対する調整とコミュニケーションが必要です。

山留は水の管理と利用において不可欠なインフラストラクチャーであり、様々な状況に対応するために工学的な進歩や適切な運用が求められています。地域の水需要や地形に応じて適切な山留の形状や機能が選定され、水源地から水を安全かつ効果的に供給する役割を果たしています。